スイッチがフレームを転送するには、3つのスイッチングモードのいずれかで動作する。
ストアアンドフォワード方式
ストアアンドフォワード方式は、フレームを完全に受信して、送信元及び送信先MACアドレスをチェックして、さらにFCSにてエラーチェックをしてから転送を開始する。
信頼性が高いが処理が遅い。しかし、ハードウェアの高速化で最近ではほとんど気にならない。すべてのCatalystスイッチでサポートされている。
カットスルー方式
カットスルー方式は、プリアンブルを除く最初の6バイト(いわゆるあて先
MACアドレス)のみを読み込んでから転送を開始する。エラーをチェックしないので、スイッチの負荷は減るが、エラーがあるとネットワーク帯域を無駄に消費しさらに、送信先のホストのCPUを浪費してしまう。
フラグメントフリー方式
フラグメントフリー方式は、プリアンブルを除く最初の64バイトを読み込んでから転送を開始する。
64バイトは、イーサネットフレームの最小サイズで64バイト以上あるフレームはコリジョンが発生していないことを意味している。イーサネットで起こるエラーの7割がコリジョンといわれているので、かなりのエラーをカバーできる。
処理速度は、カットスルーよりは遅いがストアアンドフォワードにくらべると高速。しかし、最近のスイッチ性能が向上したため、Catalyst2950以外ではサポートされていない。