ブロードキャストマルチアクセスとは、1つのネットワークセグメントに複数のルータを接続できるネットワークのことで、Ethernet、トークンリング、FDDIなどのLANが該当します。
このネットワーク環境では、ブロードキャストやマルチキャストのパケットを送信すると、すべてのルータがパケットを受信します。
このため、OPSFルータは、ルーティングアップデートのトラフィックを減少させるために、代表ルータ(DR:Designated Router)とバックアップ代表ルータ(BDR:Backup Designated Router)を一台ずつ選出し、それ以外のルータはDROTHERとします。
DROTHERは、LSA(リンクステート情報)をマルチキャスト(224.0.0.6)送信します。マルチキャスト(224.0.0.6)は、DRとBDRのみ受信してDROTHERは受信しません。
LSAを受信したDRやBDRは他のルータにLSAをマルチキャスト(224.0.0.5)送信し、全OSPFルータが受信します。
このように、DR/BDRを選出することにより、LSAパケットのトラフィックを抑えることができ、ネットワークの負荷を軽減することが出来ます。